トーンチャイムは音程のある楽器ですから、当然その音程を活かす活動がたくさんできます。音程があることでメロディーが容易に奏でられるわけですが、それだけがこの楽器の持ち味ではない、ということで前段階としてのトーンチャイム遊びを、「トーンチャイム1」で少し紹介しました。
今回はまずメロディですが、ドレミの音階を使って、一人1本ずつ持って指揮者の合図に沿って鳴らす、いわば定番の活動です。留意してほしいことを少し上げておきます。
一人1本、せいぜい2本しか持てませんから、音の動きの速いものは向きません。ゆったりと味わえる曲がいいでしょう。そこで、またまた「チューリップ」を選んだとして、「ドレミ、ドレミ、ソミレドレミレ、ドレミ、ドレミ、ソミレドレミド、ソソミソララソ、ミミレレド」
もうお気づきでしょう。ファのトーンチャイムを持った人は出番がありません。またラやシもそうですねえ。
ということで、選曲の段階でどの音がどれくらい使われるのかをさっと考えておく必要があります。
またトーンチャイムのメロディ奏の指揮は、それなりの訓練が必要なワザを習得しなければなりません。
その曲の階名が暗記されていることはもちろん(楽譜を見ながらはムリ、と考えてください)、合図のタイミングです。メンバーの中には合図を見ない人もいるでしょう。また合図に対してどんなタイミングで音を出してくるかが、また一人一人違うものです。ですからオアイテをよく見て、全体としてメロディをみんなが感じられるように合図をすることが求められます。
ただし、何もサクサク曲が進む必要はないのです。とちったり、タイミングがずれたりしながら進んでいく、それはそのグループのその時だけの音楽が紡がれているのです。人数が足りなくて指揮をする人がトーンチャイムを持つ場合もありですが、たとえ、音は出さなくても、その曲を支えているのが指揮の役割です。
メロディ奏だと使うトーンチャイムも限られてきて、せっかくたくさんあるのにしまっておくだけになる。もったいないからたくさん使いたい、ということで、コード(和音)奏もトーンチャイムの定番です。
よく見受けるのは、歌詞幕の歌詞の横に色のラベルが貼ってある。そしてトーンチャイムにも色のラベルがある。歌いながら歌詞幕のラベルを見て、自分の色のところで鳴らすという方法です。
例えば、コードネームで言うと、C・F・Gをそれぞれ赤・青・黄としておきます。
トーンチャイムの方は
ドはCとFの時に鳴らすので、赤と青のラベルを張っておきます。
同様に ㇾは黄、ミが赤、ファは青、ソが赤と黄、ラが青、シが黄という要領です。
コード奏はほかのバリエーションもありますので、またご紹介します。
音楽療法士 吉田 豊
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